男性保育士が必要とされるとき
女性が多い保育士の仕事ですが、男性であることが役に立つ場面もあります。
たとえば力仕事。
ものを移動するときなんかに、どうしても女性だけだとなかなか大変な場合は良くあります。
おもちゃも一つ一つは軽いものですが、やはり全部入れれば結構な重さになります。
そういったものを、普通なら女性二人がかりで運ぶことになるのですが、そういう時は僕がいって運ぶようにします。
保育園で働いていると、重いものを運ぶ作業は結構多いですから、体力がかなり必要となります。
女性の方が男性に比べると体力は少ないものですし、あまりそういった身体に負担の掛かる仕事を女性にさせたくないなという僕の思いもあります。
だから、体力がいるような仕事はできるだけ僕がやるようにしたいと心がけています。
また、業務の中にはパソコンで入力する作業なんかもあるのですが、それが苦手な方も多くいます。
僕は結構パソコンに詳しいので、そういう時にも手助けができます。
ここに就職してすぐの頃、「パソコンは割と得意な方です」という話をしたらすごく喜ばれたことがありました。
どうやら、それまで得意な人が全然いなかったためにかなり苦労していたそうなんです。
簡単なエクセルへの入力作業ですら一苦労だったそうで、そこで僕の知識が役に立ったというわけです。
他にもあります
今までにはありませんが、防犯の面でもすごく心強いと言ってくれています。
もしも不審者が園内に入ってきてしまった場合、やはり女性だけでは太刀打ちできない可能性があります。
そういった時に、男性が一人でもいるというのは気持ちの面で安心できるのだそうです。
僕は喧嘩とかしたことがあるわけではないですし、実際に不審者が現れた場合にどこまで太刀打ちできるのかは自信ありませんが、そんな僕でもいるだけで心強いと思ってくれているのは嬉しいことです。
反対に、僕はすごく不器用な性格なので、たとえば折り紙をキレイに折ることができず結構困っています。
そういった時に、他の先生が代わりに教えくれて、その間に僕が別の作業をするというようなことがあります。
また、お母さんがいなくて寂しいと泣いてしまう園児がいた時は、上手にあやして泣きやませてくれます。
僕も同じようにやっているつもりなのに全然うまくいかなくて、そういう時「やっぱり女性の力ってすごいな」と感心させられてしまいます。
女性ができない部分を僕がやって、僕が苦手な部分を女性がカバーする。
これってすごく理想的な形だなってすごく思いませんか?
こういう時に、やっぱり保育の現場でも男性の力って必要なんじゃないかなって改めて思います。
ヘタレな僕ですが、みんなの役に立てることがあるとすごく嬉しいですし、「ありがとう」と言ってもらえると、この仕事をやって良かったなって感じます。