1. >
  2. >
  3. 男性保育士の影響

男性保育士の影響

保育士の業界から見れば男性保育士の割合はせいぜい5%程度ですが、この数値は年々増加しています。
その理由は、子供の面倒を見る施設が多様化してきているからです。
以前からある幼稚園や保育園の他にも、児童福祉施設などで子供の面倒を見てもらうことができる時代となりました。

以前は保母さんという呼ばれ方をされていた保育士ですが、平成11年4月に改正された児童福祉法によって、現在の保育士という呼び方に統一されることになりました。
方的に男女の垣根が取っ払われたことも後押ししてか、男性の保育士はどんどん増えてきているのです。

父親的な存在

子供達が大人と接する機会は非常に限られています。
5歳までならば、せいぜい両親や祖父母などの親族程度ですので、保育士は子供達にとって初めての「外部の大人」となるのです。

初めて密接な関係になる大人が女性であることは、別にマイナスなことではありませんが、しかしながら、女性に偏ってしまうことはどうかとも思います。
というのも、男性には男性特有の良さが、女性には女性特有の良さがあり、子供達はこれらを吸収しながら成長することになるからです。
両者の良さを共に吸収すれば、より良い成長に繋がるとは思いませんか。

女性の保育士は保母さんとも呼ばれるように、お母さんのような存在ですが、それならば男性の保育士はいわばお父さんのような存在であると言えるでしょう。
一緒に遊ぶことも叱ることも、何かを学ぶことも、お母さんとだけ一緒に行うものではありませんので、その点から考えても男性保育士は良い影響を及ぼすことにつながるのです。

職場に新しい風を

仕事をしていれば、考え方が異なるために付き合いづらいという人が出てくるのも当然です。
基本的に子供が大好きな人が保育士になると思いますが、子供を大切に思っているからこそ考え方が違ってくることもあります。
そして保育士それぞれに信条があるからこそ、度々意見が食い違ってきてしまうのです。

男性保育士の良さは、理性的で客観的であるという点にあります。
情熱を持って仕事をしたいと思うのは当然のことですが、情熱によって自分を見失ってしまっては良い仕事はできません。
女性同士の職場でぎくしゃくした雰囲気ができてしまっている所に男性の保育士を投入すると、冷静な意見を言ってもらえるため、これが良い刺激となって、より良い職場環境になります。

また、保護者の父親からしてみても、男性の保育士がいると話をしやすいということもありますので、これは大きなメリットとなります。
幼稚園や保育園は自分の大切な子供を預ける場所ですので、そこで働いている方々とは連絡を密に取り合い、子供の些細な変化も見逃さないようにしたいという願いは親ならば当然です。
そういった需要にも応えられるのが、男性保育士のメリットでもあるのです。