1. >
  2. >
  3. 保護者からのクレーム

保護者からのクレーム

保育士をしていて困ったこと

つい先日、保護者の方にクレームを言われてしまったことがあります。
それは僕にとって結構ショックな出来事でした。

内容としては、男性の職員に自分の子どもの着替えを手伝ってほしくない、というもの。

その方が子どもに、「ちゃんと自分一人で着替えられるようになった?」と聞いた時に、僕の名前を出して、着替えをいつも手伝ってもらっているという話をしたそうです。

その子自体が嫌がっていたというわけではなさそうでしたが、その話を聞いたことで、今回のようなクレームにつながってしまいました。

着替えを手伝ってあげるのは保育士として仕事の一環ですし、僕もそれについてとくに深く考えたことはありませんでした。
でも、女の子の着替えの手伝いを男性職員にはやってほしくないと言われてしまったのです。

そんなこと言われても…とは思いましたが、そう言われてしまった以上どうしたら良いのかわかりませんでした。

確かに最近は、幼児に対する性犯罪などが増えてきているというのも事実としてありますし、親として心配というのはわかります。
でもそれは、たとえば医者に診察をしてもらう時に裸を見せるのが嫌、っていうのと同じことじゃないかって思うわけです。

あくまでもこちらは仕事として行っているので、心配しているようなことはいっさいありません、と必死に伝えました。
それでも「信用できない」の一点張り。

手の打ちようがなくて、どうしようかと困ってしまいました。
もう一人別の先生も一緒に説得にあたっていたのですが、なかなか納得してくれず。

すると、園長先生がそこに来て保護者の方にいろいろと説得をしてくれました。
3人がかりでその保護者の方といろいろと話をし、2時間近くも話し合いが続いてしまいました。

結局は女性の先生が手伝うことに…

それでも結局その方は、最後まで納得がいかなかったようで、うちの子はできるだけ女性の先生に着替えを手伝わせるようにしてください、と言われてしまいました。

これ以上何を言ってももうどうすることもできないんだろうなと思い、今回は、その子だけは女性の先生に手伝ってもらうということにしました。

その子だけ特別、というような差別的なことは絶対にしたくないので、今回の件については苦渋の決断でした。
でもどうしても納得させることが難しかったため、やむを得ずそのような対処方法をとる形となりました。

もともと、着替えの手伝い自体は僕だけがやっていたわけではありませんし、どの子を誰が担当すると決めていたわけでもないので、実際にそれをやること自体は問題はありません。

ただ、そういう対処をせざるを得ない状況になってしまったということが、僕たちとしては残念な部分でした。

男性保育士として頑張りたい、もっと男性保育士が増えてほしいと考えている僕にとってはかなりショックなクレームでした。

最近にご時世を考えてみると、これはとてもシビアな問題なのかもしれないと感じました。
できるだけ保護者の方に安心してもらえるような環境づくりができると良いなと思います。