男女平等の現在でこそエプロンをかけた男性の姿にそれほど抵抗感はありませんが、以前ならば確実に妙な感じがしたと思います。
また、以前の風潮が抜けきらない人にとってはエプロン姿の男性が少し変な姿に感じることでしょう。
園によってはエプロンの着用を義務付けている所もありますので、たとえ男性保育士であったとしてもそういった制度になっている園に就職した場合には、本人が嫌だろうと似合わなかろうと、必ず着用しなければなりません。
エプロンは男性にとっては少し抵抗感があるものですが、しかし目には見えない効果もあります。
見知らぬ男性=怖い
いくら保育士の方が優しかろうと、男性という時点で子供達にとっては威圧感があるものです。
人見知りの激しい子供の場合には女性の保育士であっても突然泣き出すことがある程ですので、男性保育士ならばなおさらのことですよね。
子供にとって身近な大人の男性はせいぜいお父さんくらいですので、男性保育士は初めて接することになる大人の男性と言っても過言ではありません。
そのため警戒されるのは当然なのです。
しかし、そんな子供の警戒心を解く方法があります。
それがエプロンの着用です。
普段から母親が着用していれば「エプロン姿=信用に足る人」という印象が根付くことになりますし、また、他の保育士の方々がエプロンをしていれば、そういった方々と同格と見られることになります。
子供には人の内面までを探る術を持たないわけですので、男性保育士を外見から判断することになり、エプロンを着用することは外見的にも子供達を安心させる効果があるのです。
また、エプロンの着用は保育士を保育士と自覚させ、他の大人たちと区別させるという効果もありますので、常に着用していればそれだけの効果は得られるはずです。
男性がエプロンをかけるのは確かに少しかっこ悪い感じがしますが、それ以前に仕事に必要な効果を持っていますので、ぐっと我慢してでも着用するようにしましょう。
エプロンの利便性
エプロンをかけることは、子供達を安心させる効果があるという他にも、機能面においても優れています。
エプロンには必ずポケットがあり、そこへペンなどのちょっとした物を入れておくことも可能ですし、ゴミなども一時的にここに入れておくことも可能です。
この他にも、エプロンをかけていれば服が汚れたり伸びたりする心配が無い点もメリットです。
子供達と遊んでいれば泥だらけになることもありますし、子供から洋服を引っ張られることもあります。
エプロンはこういったことからも守ってくれることになります。
最近では男性用のエプロンも種類やデザインが豊富になってきていますので、好みの物を選ぶこともできますが、仕事に使用するエプロンについてはデザインなどよりも機能性を重視するのがお勧めです。