保育士になる方法は、保育士を養成する学校を卒業するか、もしくは保育士の資格試験を
受験しこれに合格するという2つの方法に限られています。勿論簡単に資格を取得できるのは
養成学校を卒業する方法ですが、高校3年生の時点で保育士になるという将来設計が
できていなければこの方法を選ぶことはほぼ不可能です。独学で勉強したとしても、
試験の合格率は10%から20%程度と、非常に難しい試験になっていますので、
できれば養成学校へ進学することをお勧めします。
学校で学ぶこと
養成学校で学ぶことになる科目は、保育士の資格試験に出題されている科目と相違ありません。
すなわち社会福祉や児童家庭福祉、保育の心理学、子どもの保険に栄養学の基礎、保育原理と
教育原理などがこれに該当します。科目とすると難しく聞こえるかもしれませんが、
実際のところは各科目の深い部分まで知識を付ける必要はありません。保育士になる上で
教養として身に付けておくべきことが多々ありますので、具体的には十行ではそれぞれの
科目における基本的な部分だけを教えてもらうことになります。
例えば心理学ならば子供という分野に限定されているので、心理学全般を学ばなければ
ならないというわけではありません。その他の科目についても同様で、基本的な知識を
付けるための授業を受けることになるでしょう。
学校に入学した際には、1年目は座学が多く基礎知識を付ける授業ばかりになりますので、
少し退屈に思う方もいるかもしれません。2年目になると、基礎知識だけでなく
少し踏み込んだ所まで学問が進められることになりますので、1年目で受ける授業は
非常に重要になることが分かります。また2年目の場合は保育実習も加えられることになり、
勉強する時間をしっかりと確保できるように注意した方が良いでしょう。
大学と専門学校
保育士課程は、専門学校と大学の2種類に分かれますが、専門学校の方がメリットも多いです。
その理由は、まずは実践に強いことが挙げられます。大学と比較して専門学校の方が幼稚園や
保育園と提携しているケースが多く、在学中により多くの実習を積むことが可能です。
また保育所などでアルバイトができることから、ここからより実践的なスキルを
身に付けることが可能となっています。
中には付属の幼稚園を持っている専門学校もあり、この学校へ通えば実習が何度も
行われることになりますので、より実践的な知識やスキルを欲している人はこういった
専門学校を選ぶと良いでしょう。専門学校に入学するとなると、「保育士になりたい」という
明確な目標を持っていなければなりませんので、周囲の生徒さんも意識が高く、切磋琢磨の
学校生活を送ることになります。
最後に、保育科のある学校を調べていて気付いたのですが、米国大にも幼児教育学科などの
いわゆる「保育士を目指す学校」は少なくないようです。
近年は、高校生のアメリカ留学を支援する専門機関も多く、国際的に働きたい人や
グローバルな活躍をしたいという人にとって嬉しい時代かもしれませんね。