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試験を分析して戦略を考える

何か資格を取るためには、それ相応の努力をしなければならないものです。
税理士になるためには会計学を学ぶ必要がありますし、勉強しなければならないという流れは勿論保育士であったとしても同様です。
基本的には、勉強をしてその道を極めなければ資格を得ることはできないのです。

しかし、人がその知識を持っているかどうかを調べるためには、試験を行う他に方法が無いのも事実です。
試験にて一定の点数を取れるかどうかによって、資格が与えられるかどうかが決まってきます。
と、ここまでは当たり前の話なのですが、実はこの方法には穴、つまり欠点があります。

その欠点とは、試験にて出題された問題さえ正解することができれば、例えその他にも必要であると考えられている知識を持っていなかったとしても、資格は与えられてしまうという点です。
最終的な目標を「資格を取得すること」である場合には、試験に出題されないことについては、別に知らなくても問題はありません。

全てを覚えようとしていませんか?

よく「勉強はしているのに試験には合格できない」という人がいますが、そういった方は真面目すぎるのが問題です。
テキストの全てを暗記していなければ資格は取れないと思いこんでいるタイプです。
しかしこの考え方は間違っています。

確かに全てを暗記できたのならば、資格を取得してからは、それはそれは優秀な人材になり、仕事もバリバリとこなせることでしょう。
しかし大事なのは試験にて合格することであって、優秀な人材になることではありません。
一度資格を取得しさえしてしまえば、足りない部分は働きながら後から学べば良い、そうは思いませんか。

教科書を1から全て暗記していくという方法は、充分に時間が残されている人だけがやれば良いことです。
試験は大抵行われる時期が決まっていますし、人によっては「できれば今年中に取得したい」「長い時間がかかるのならば諦める」と勉強の時間を決めている人もいることでしょう。
時間に制限があるからこそ、全ての知識を身に付けるのではなく、正答できるスキルを身に付けるべきなのです。

戦略と効率

全ての知識を身に付けるという方法を戦術とするならば、正答できるスキルを身に付けることはいわば戦略です。
全ての戦に勝つ必要はありませんので、マクロに見て総合的に勝利を手にすることを目指しましょう。

試験では全ての知識を問うことは不可能であり、またその資格に必要最低限の知識が問われることになりますので、出題傾向を調査することは効率的に資格を取得するためにはとても重要です。
試験の傾向は過去問題を見ていけば一目瞭然です。
どういった問題がどのような形式で出題されやすいのかを見極め、それだけを勉強していけば、資格を取得できる可能性がぐっと向上するとは思いませんか?